• いま話題のマクロビオティックって何?

    健康的な食生活への注目がますます高まる中、最近よく耳にする“マクロビ(マクロビオティック)”という言葉。興味はあるんだけれど、なんだか概念が難しそうで、いま一つ手を伸ばせずにいる人も多いはず。そこで今回は、マクロビオティックの基本をやさしく解説していきます。

    まず、マクロビオティックを簡単にいうと、穀物や野菜、海藻を中心とする日本の伝統食をベースとした食事をとることで自然と調和をとり、健康な暮らしを実現する考え方のこと。語源は、「マクロ=大きな」「ビオ=生命」「ティック=術、学」。意味は、古代ギリシャ語の「自然に即した命のあり方」です。

  • マクロビオティックの2大原則

    マクロビオティックでは、「身土不二=自分が暮らしている土地の旬のものを食べる」と、「一物全体=自然の恵を残さずに、丸ごといただく」という2つの原則があります。
    それぞれ具体的にみていきましょう。

    「身土不二」とは、人間も植物も、生まれた環境と一体であるという意味。熱帯地域でとれるフルーツには体内の熱を下げる働きがあります。一方、寒い地域でとれる野菜には体内を温める働きがあるものが多いのです。

    四季のある日本では、季節ごとの旬の食材をとり、体のバランスを保つという考え方があります。その代表的なものがトマト。水分たっぷりの夏野菜・トマトには、夏の暑さでほてった体を冷やすと同時に、汗をかいて失ったミネラルを補う効果があります。なんとなく、考え方はイメージできてきたでしょうか。

    次に「一物全体」とは、一つのものを丸ごと食べる、という意味。食材そのものは、丸ごと一個でバランスがとれものであり、穀物なら精白していない玄米、野菜なら皮や葉ごと全部、すべてをとることで体のバランスがとれるという考え方です。

    たとえば、みなさんは、セロリの葉っぱの部分まで食べていますか? 茎の部分を食べるイメージが強いかと思いますが、実は茎よりも葉の部分の方が栄養豊富。疲労回復作用のあるビタミンB1、皮膚の粘膜を健康に保つビタミンB2、C、E、などが含まれているのです。

  • マクロビオティックを試してみる

    動物性のもの、特に肉はあまり食べず、無農薬・自然農法の穀物や野菜を中心とした食事をとり、大型の魚や卵、乳製品、砂糖も控えます。具体的には、玄米ごはんを中心に、味噌汁、旬の野菜のおかずを添えていくことからはじめてみましょう。これなら、簡単にできそうな気がしますよね。
    以下で、各食材の実践ポイントを紹介します。

    玄米:マクロビといえば玄米。玄米のヌカ層や胚芽にはビタミン、ミネラルなどの栄養素が多く含まれていて、食物繊維も豊富です。玄米の香りや風味に親しむのに時間がかかりそうな場合は、毎日でなくても少しずつ玄米を取り入れていくのも一つの手。白米と玄米を日替わりで食べたり、あるいは、白米と玄米を1対1で混ぜて炊いてみたりするのもおすすめです。

    野菜:もちろん野菜は皮ごと・まるごと食べます。そのためには、安心・安全にこだわりたいところ。信頼できるマーケットで、有機栽培・無農薬栽培・自然栽培などの食材を選んでみましょう。自然のちからで育った元気な野菜は、おいしくて味が濃く、深みがあります。

    調味料と甘味料:塩はミネラルが沢山含まれている未精製の自然塩。醤油・味噌は保存料・化学調味料が入っていない有機大豆を使った長期熟成のもの。甘味料はきび砂糖やメイプルシロップなどがおすすめ、精製されている白砂糖は避けます。

    出汁:昆布と干し椎茸が基本。料理にコクと深みを与えてくれるので、お味噌汁やおひたしなど、色々な料理に活用してみましょう。

    まずは上記の食材で調理をしてみることからはじめてみませんか?健康のために食べるのではなく、美味しかったら続ける。それくらいのラフな気持ちで取り組んでみると、自然と長く続いていくはずです。

    ジョイフィット ヨガ レシピコラムでは、マクロビオティックを取り入れた、かんたんレシピもご紹介しています。是非お試しください。

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