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大胸筋の筋トレ方法を紹介!自重トレーニングや器具を使った方法も!

大胸筋は、上半身の中でも特に大きな筋肉です。がっちりとした胸板・メリハリのあるスタイルを手に入れるためには、大胸筋を鍛えることが必須となります。しかし、やみくもにトレーニングをするだけでは、理想的な大胸筋を作ることはできません。

この記事では、大胸筋のしくみと、大胸筋の筋トレ方法を全6種類紹介します。女性向けの筋トレや、筋肉のある男性・マッチョを目指したい方向けのトレーニングも解説していますので、ぜひ参考にしてください。

大胸筋の筋トレ方法を紹介!自重トレーニングや器具を使った方法も!

1. 大胸筋のしくみ

効果的な大胸筋の筋トレを行うためには、大胸筋がどの部分の筋肉なのかを理解することが大切です。大胸筋は、胸の表層部全体に広く付いており、以下のように上部・中部・下部の3つの部位から成り立っています。

〇上部:鎖骨の内側~上腕骨

腕を持ち上げる・斜め上方向に押し上げる動きに作用し、鍛えることで鎖骨の下から盛り上がるシルエットになる。

〇中部:胸骨~上腕骨

腕を内側に閉じる動きに作用し、鍛えることで体の横幅が厚いシルエットになる。

〇下部:腹直筋鞘前葉~上腕骨

腕を斜め下方向に押し下げる動きに作用し、鍛えることで腹筋との境目が際立つため、メリハリのあるシルエットになる。

大胸筋は、腕を動かすときに働く筋肉です。きれいな大胸筋を手に入れるためには、各部位にまんべんなく負荷を与えることが大切です。

2. 大胸筋の筋トレで得られるメリット2つ

大胸筋は目につきやすい場所に位置する筋肉であるため、鍛えることでさまざまなメリットが得られます。大胸筋の筋トレで得られる代表的なメリットは、下記の2つです。

かっこよく服を着こなせる
大胸筋を鍛えることで胸部が厚くなり、服の上からでも大胸筋の大きさを感じることができます。ボディラインにメリハリが出るため、シャツ1枚でもかっこよく見せることが可能です。また大胸筋を鍛えることで、シャツ・ジャケットがだぶつかなくなるため、スーツの着こなしもかっこよくなります。
成果が出やすくモチベーションが上がる
大胸筋は鍛えやすい上に脂肪が付きにくい部位です。面積が大きいこともあり、他の部位に比べて鍛えた分だけ成果が出やすい傾向です。目に見えてボリュームアップが感じられるため、筋トレのモチベーションも上がりやすいでしょう。

大胸筋を鍛えることで、筋肉増強だけでなくダイエット効果も期待できるなど、さまざまなメリットが得られます。

3. 自宅で取り組める大胸筋の筋トレ方法9つ

筋トレ初心者の方が大胸筋を鍛える際は、まずは3種類のプッシュアップ(腕立て伏せ)から始めることがおすすめです。自分の体の重さ(自重)を使うことで、無理なく筋肉を付けることができます。

ここからは、大胸筋の筋トレ方法として自宅でできる自重トレーニングを9つ紹介します。

ない、自重のみでの大胸筋トレーニングには限界があります。慣れてきたら、ジムで器材を使用したトレーニングと並行して行うとよいでしょう。

自重トレーニングとは?おすすめのトレーニング方法とポイントも解説

3-1. ノーマルプッシュアップ

ノーマルプッシュアップは大胸筋だけでなく、肩や二の腕、体幹などの上半身全体を鍛えることができる筋トレです。下記では、ノーマルプッシュアップのやり方を紹介します。

1 肩幅より拳2つ分程度開いた位置に手を置く
2 両足の幅は肩幅よりも狭くし、つま先だけで支える
3 お腹に力を入れ、かかとから首までが一直線になるように伸ばす
4 1mほど先の床を見ながらゆっくりと肘を曲げ、胸を床に近づける
5 胸が床につくギリギリの位置で1秒間止める
6 起き上がる

ノーマルプッシュアップは、20回×3セット・インターバル30秒以内が目安です。

肘は後ろに引くように曲げ、胸を下ろすときは息を吸います。持ち上げるときは息を吐くことを意識して、常に呼吸は止めずに行いましょう。

3-2. ワイドプッシュアップ

ワイドプッシュアップは、通常の腕立て伏せよりも手の位置を広く取ることで、大胸筋により焦点を当てた、負荷のかかる腕立て伏せです。

1 通常の腕立て伏せの姿勢になる
2 手の位置を肩幅よりもかなり広くする(手の位置が肩幅の1.5倍から2倍くらいになるようにする)
3 胸を床に向けてゆっくりと下ろす
4 肘が約90度の角度になるまで下げる
5 胸が床に付くギリギリの位置で1秒間止める
6 胸を押し上げて元の位置に戻る

ワイドプッシュアップでは腰を落とさないようにし、体を一直線に保つことが重要です。また、肘が外向きになりすぎないように注意してください。肘が外向きになりすぎると、肩に過度な負担がかかる恐れがあります。

通常の腕立て伏せよりも難易度が高いので、初めての方は10回×2セット・インターバル30秒など、少ない回数から始めることをおすすめします。

3-3. ナロープッシュアップ

ナロープッシュアップは、大胸筋の上部に効果的な筋トレです。一部分を効果的に鍛える方法なため、ノーマルプッシュアップが難なくこなせるようになってから、取り入れるとよいでしょう。下記では、ナロープッシュアップのやり方を紹介します。

1 ノーマルプッシュアップと同じフォームを作る
2 両手をみぞおちより少し上の位置に置く
3 つま先を肩と同じ幅に広げ、体を一直線にする
4 1mほど先の床を見ながらゆっくりと肘を曲げ、胸を手に近づける
5 手と胸がつく直前で体を止める(余力があれば2秒程)
6 起き上がる

ナロープッシュアップは、15~20回×3セット・インターバル2分以内が目安です。
正しい姿勢を保って、反動を使わずに起き上がりましょう。ノーマルプッシュアップと同じく、胸を下げるときは息を吸い、上げるときは息を吐きながら行うことが大切です。

3-4. 膝つきナロープッシュアップ

ナロープッシュアップがきつい場合は、膝をつけて行うと、適度な負荷で鍛えることが可能です。大胸筋の上部だけでなく、上腕三頭筋にも効果があるので、二の腕を引き締めたい女性の方にもおすすめです。

膝つきナロープッシュアップのやり方は、通常のナロープッシュアップの流れと基本的には同じです。筋力がない場合や、反り腰気味の方は、膝つきナロープッシュアップ中も腰が反りやすくなるので、お腹に力を入れながら行うようにしましょう。

筋力の関係で膝をついてもできない場合は、壁に向かって腕立て伏せをするウォールプッシュアップから始めてみてください。

3-5. デクラインプッシュアップ

デクラインプッシュアップは、イスやベッドなどの高い位置に乗せて行うプッシュアップです。ノーマルプッシュアップ・ナロープッシュアップに比べ自重がよりかかるため、負荷の高い筋トレになります。

下記では、デクラインプッシュアップのやり方を紹介します。

1 イスやベッドなど、高さがあり動きにくい台を用意する(初心者は30〜50cm程)
2 つま先を台に乗せる
3 肩幅からまっすぐ下の位置に手を付き、体を一直線にする
4 1mほど先の床を見ながらゆっくりと肘を45度に曲げ、胸を床に近づける
5 胸が地面につくギリギリの位置で数秒間止める
6 起き上がる

デクラインプッシュアップは、15~20回×3セット・インターバル1分以内が目安です。お尻が下がって体勢が崩れないよう腹筋に力を入れて、一つひとつの動作を意識しながら丁寧に行いましょう。

3-6. 膝つきプッシュアップ

膝つきプッシュアップは、ノーマルプッシュアップを膝をついて行うトレーニングです。筋トレが苦手な人・筋トレ初心者に最適です。また、筋力がある人でも筋持久力をつけたい場合に効果的なトレーニングとなります。

膝つきプッシュアップのやり方は、基本的にはノーマルプッシュアップと同じです。

膝つきプッシュアップは負荷が少ないので、よりトレーニング効果を引き出すためには、正しい姿勢・方法で取り組むことが大切です。肘をしっかり曲げて床を強く押すことや、呼吸をしながらゆっくり筋肉を動かすことを意識してください。

初心者の場合は10回×3セット・インターバル60秒、筋持久力をつけたい筋トレ経験者の場合は30回×3セット・インターバル30秒などのメニューで調整してみましょう。

3-7. ヒンズープッシュアップ

ヒンズープッシュアップとは、インドの伝統的な体操やレスリングのトレーニングで使用されてきたエクササイズを基にした腕立て伏せです。ヒンズープッシュアップは、大胸筋や上腕三頭筋だけでなく背中や腹筋など、体全般を効果的に鍛えることができます。

体全体に負荷がかかるので、やや上級者向けのトレーニングです。

1 ダウンドッグのポーズ(ヨガのアドムカシュヴァナーサナ)になる(足と手の両方で体を支え、体を逆V字の形にするポーズ)
2 体を前に移動させながら、胸と顔を床に近づける
3 このとき、肘は体の側面に沿って動かす
4 体をさらに前に移動させ、上半身を上げてコブラのポーズ(ヨガのブジャンガーサナ)に移行する
5 このとき腕は伸ばし、胸を前に突き出し、頭を後ろに傾ける
6 再びダウンドッグのポーズに戻るために、腰を持ち上げて元の位置に戻る

ヒンズープッシュアップでは、動きを滑らかに、かつ連続的に行うことが大切です。

特に、最初にお尻の位置を高く上げて、そこから上体を下に沈み込ませることで、可動域がより広くなります。複数の筋肉を同時に鍛えられる反面、負荷がかかるのでフォームが崩れやすくなることに注意しましょう。

慣れないうちは、10回×3セット・インターバル30秒程度から始めてみてみてください。

3-8. プランクプッシュアップ

プランクプッシュアップとは、プランク(体幹を鍛えるトレーニング)のポーズと腕立て伏せの動きを組み合わせたトレーニングです。上半身の筋肉だけでなく、体幹も同時に鍛えることができるので、高負荷かつ効率的な筋トレとなります。

1 肘をついての前腕プランクのポーズになる
2 体は一直線にし、肘は肩の下に位置するようにセット
3 一方の手を床につけ、その手の方向に体を持ち上げる
4 次に、もう一方の手も床につけて、通常の腕立て伏せの姿勢(ハイプランク)に移行する
5 その後、一方の肘を床につけ、次にもう一方の肘も床につけて、再び前腕プランクのポーズに戻る
6 これを繰り返す

前腕プランクからハイプランクの位置移動を繰り返すので、上半身が左右にぶれやすくなります。このぶれを抑えるように意識することで、より体幹に負荷をかけられます。

目安としては30秒×3セットから始めて、慣れてきたら徐々に増やすとよいでしょう。

3-9. スパイダープッシュアップ

スパイダープッシュアップは、通常の腕立て伏せの動きに足の動きを組み合わせた、上級者向けのトレーニングです。

1 通常の腕立て伏せの姿勢になる
2 腕立て伏せを行う際に、片方の膝を同じ側の肘に向けて引き寄せる(つまり、右の膝を右の肘に向けて引き寄せるような動きをする)
3 膝を引き寄せたまま、胸を床に向けて下ろし、腕立て伏せの動きを行う
4 胸を押し上げて元の位置に戻ったら、膝も元の位置に戻す
5 次に、左の膝を左の肘に向けて引き寄せながら、同じ動きを繰り返す

スパイダープッシュアップは、かなり負荷がかかるので、まずは10回×2セットで実施してみましょう。慣れてきたら、20回以上も目指して行ってみてください。

4. 機材・器具を使った大胸筋の筋トレ方法を紹介!

肩周り・胸周りにある程度の筋肉が付き、「自宅で取り組む大胸筋の筋トレでは物足りない」と感じる方は、ジムで筋トレに取り組むことがおすすめです。ジムでの器材の効果を十分に引き出すためには、正しいやり方を理解しましょう。

ここでは、ジムで取り組む大胸筋の筋トレ方法を10種類解説します。

ジムで取り組めるおすすめメニューを紹介|注意点とポイントも

4-1. ベンチプレス

大胸筋の筋トレ方法として、ベンチプレスをイメージする方は多いのではないでしょうか。しかし、ただバーベルを持ち上げるだけでは、大胸筋へ負荷を効果的に与えることができません。

下記では、ベンチプレスのやり方を紹介します。

1 ベンチの角度が30~45度程度に設定されていることを確認する
2 ベンチに座った状態で足を腰幅に開き、床にしっかりと付ける
3 上半身を寝かせる
4 肩幅よりも広い位置でバーベルを握る
5 バーベルを外して胸の真上に移動させる
6 手首の真下に肘が来るよう意識して、鎖骨から大胸筋上部の間に引き寄せる
7 肘を伸ばして胸の真上に戻す

ベンチプレスで大胸筋を大きくしたい場合、6~12回で限界を迎える重量×3セット・インターバル90秒以内が目安です。6~12回で限界を迎える重量よりも、重いバーベルで少ない回数を行うと「筋力の向上」に、軽いバーベルでより多くの回数を行うと「筋持久力の向上」に効果があります。

4-2. チェストプレス

チェストプレスは、大胸筋から腕回りまでを鍛えられる器材です。チェストプレスには、インクラインチェストプレス・デクラインチェストプレスなどの方法があり、筋トレメニューにうまく組み込むことで、大胸筋全体を鍛えることができます。

下記では、基本的なチェストプレスのやり方を紹介します。

1 膝と足首が直角の状態で、足裏がしっかりとつく高さに椅子を調節する
2 左右の同じ位置でグリップを握り、胸を張って背筋を伸ばす
3 ゆっくりとバーを押し出し、限界まで来たら数秒間止める
4 ゆっくりとバーを引き戻す

チェストプレスは、15回×3セット・インターバル2分以内が目安です。「自分の体重×80~90%」を基準にウエイトを調整し、肩が上がらないように注意しましょう。

4-3. ディップス

ディップスとは、平行棒・懸垂棒などを用いた大胸筋の筋トレです。大胸筋から腕にかけてダイレクトに自重がかかるため、高い負荷を見込めます。
下記では、ディップスのやり方を紹介します。

1 バーをしっかりと握り、肘を伸ばした状態で体を持ち上げる
2 足首をクロスさせ、かかとをお尻に軽く寄せる
3 上半身を前傾させる
4 ゆっくりと肘を曲げ、体を真下に下ろす
5 限界まで下げたら、2秒程キープする
6 体を持ち上げる

ディップスは、15回×3セット・インターバル30秒以内が目安です。体がふらつかないように全身に力を入れて支えながら、ゆっくりと行いましょう。

4-4. ダンベルフライ

ダンベルフライは、フラットベンチを使用して仰向けになりながらダンベルを使用して大胸筋を中心に鍛える筋トレです。

1 フラットベンチに仰向けになり、両手にダンベルを持つ
2 腕を軽く曲げた状態で、ダンベルを肩の上で持ち上げる
3 息を吸いながら、ダンベルを両脇にゆっくりと開く(このとき、肘の角度は変えずに、肩の関節を中心に腕を開く)
4 大胸筋がしっかりと伸びるのを感じるまで腕を下げる
5 息を吐きながら、ダンベルを元の位置に持ち上げる
6 これを繰り返す

腕を完全に伸ばすのではなく、軽く曲げた状態を保つように注意しましょう。ダンベルの重さを調節しながら、15~20回×3セット・インターバル30秒以内を目安でやってみてください。

4-5. フロアダンベルフライ

フロアダンベルフライは、ダンベルフライでフラットベンチを使用せずに床上で行うエクササイズです。やり方は、ダンベルフライと同じです。

フロアダンベルフライは、床によって腕の範囲が制限されるため、肩に過度なストレスがかかることを防げます。まずは、20~30回×3セット・インターバル60秒以内を目安としてトレーニングメニューを組んでみましょう。

4-6. ダンベルプレス

ダンベルプレスは、バーベルベンチプレスと同様の動きをダンベルで行うトレーニングです。ダンベルを使用することで、筋肉の均衡や安定性を向上させることができます。

1 フラットベンチに仰向けになり、両手にダンベルを持つ(手のひらは前方に向ける)
2 ダンベルを肩の上で持ち上げ、腕を完全に伸ばす
3 息を吸いながら、ダンベルをゆっくりと両脇に下ろす
4 肘が約90度の角度になるまで下げる(ダンベルは胸の高さに位置するように注意する)
5 息を吐きながら、ダンベルを元の位置に持ち上げ、腕を伸ばす
6 これを繰り返す

腕を完全に伸ばす際には、肘をロックしないように注意しましょう。まずは軽いダンベルから始めて、15~20回×3セット・インターバル60秒以内を目安でやってみましょう。

4-7. ダンベルプルオーバー

ダンベルプルオーバーは、ダンベルを使用して大胸筋や広背筋を鍛える筋トレです。

1 フラットベンチに仰向けになり、両足を床にしっかりとつける
2 両手でダンベルの片方の先のほうを持ち、腕を頭の上に伸ばす
3 息を吸いながら、ダンベルを頭の後ろにゆっくりと下ろす
4 腕は軽く曲げたままで、肩の関節を中心に動かす
5 ダンベルが床に触れそうになるか、胸や背中の筋肉が十分に伸びたと感じたら、息を吐きながらダンベルを元の位置に持ち上げる
6 これを繰り返す

ダンベルプルオーバーは、15回×3セット・インターバル60秒以内が目安です。

腕は完全に伸ばすのではなく、軽く曲げた状態を保ちます。ゆっくりとした動作で、筋肉の伸びを感じながら行いましょう。

4-8. プレートプレス

プレートプレスは、ウェイトプレート(バーベルに取り付ける円盤状の重り)を使用して大胸筋を鍛える筋トレです。

1 仰向けになり、両手でプレートの両側をしっかりと挟む(手のひらはプレートに向け、指はプレートの外側に位置させる)
2 プレートを胸の上に持ち上げ、腕を完全に伸ばす
3 息を吸いながら、プレートをゆっくりと胸に近づける
4 息を吐きながら、プレートを元の位置に持ち上げ、腕を伸ばす
5 これを繰り返す

プレートプレスは、15回×3セット・インターバル2分以内が目安です。

プレートをしっかりと挟むことで、大胸筋の中央部分に焦点を当てることができます。プレートを下ろした後、再び上げる際に、ベンチから両肩が浮くと効果が薄れるので注意しましょう。

4-9. アブローラー

アブローラー(ハンドルがついた小さな車輪型の機器)は、主に腹筋を鍛える際に使うトレーニング器具です。正しく使用すると大胸筋や三角筋、背中や腕の筋肉も同時に鍛えることができます。

1 床にひざつきの姿勢で立ち、アブローラーのハンドルを両手でしっかりと握る
2 アブローラーを前方に転がしながら、体をできるだけ伸ばす
3 このとき、背中を丸めず、体を一直線に保つ
4 体を最大限伸ばしたところで、アブローラーを引き戻しながら、元の姿勢に戻る
5 これを繰り返す

アブローラーを使う場合は、肩甲骨をしっかりと寄せて常に胸を張る意識を持ち、大胸筋を収縮させることを意識しましょう。

4-10. フロアプレス

フロアプレスは、床で行うベンチプレス・ダンベルプレスの総称です。ベンチ台がない場合でも、大胸筋を鍛えられるのが、フロアプレスのメリットと言えます。

このように工夫次第で、さまざまな部位を鍛えられます。適度なインターバル・休息日をはさみながら、バランスよく鍛えることが大切です。トレーニング後のストレッチも忘れないように行いましょう。

5. 大胸筋の筋トレでよくある2つの質問

最後に、大胸筋の筋トレでよくある2つの質問に対して、Q&A方式で解説します。

Q:大胸筋を大きくするためには毎日行ったほうがいいですか?

A:いいえ。筋トレによって傷付いた筋肉は、適切な食事・休養によって、回復・成長します。筋肉の修復が行われる「超回復」の現象が起きるには、筋トレ後24~48時間の休息が必要です。

傷や疲労が回復していない状態で行う筋トレは、筋肥大を阻害する恐れがあります。個人差はあるものの、1~2日程空けて筋トレに取り組むことが目安です。

Q:ジムに通ったほうが効果が出やすいですか?

A:はい。初めは自宅で行う筋トレのみでも十分に効果を感じることが可能です。しかし、自宅で行える筋トレには限界があり、自重以上の負荷を加えづらく、部位によっては効率的に筋トレが行えません。

大胸筋をかっこいい形にするためには、大胸筋の上部・中部・下部をバランスよく鍛えることが大切です。狙った筋肉に負荷を加えられるジムの器材を使ったほうが、効果を期待できます。

きれいな大胸筋を作るためには、適切な頻度で筋トレを行う必要があります。自宅でもある程度までは鍛えられますが、できるトレーニングが限られるため、中・長期間筋トレに取り組みたい方は、ジムに通ったほうがよいでしょう。

まとめ

効果的・効率的に筋トレを行うためには、大胸筋の位置としくみを知ることがポイントです。部位別に合った筋トレを行うことで、形の整った大きな大胸筋を作ることができます。

大胸筋は、上半身の筋肉の中でも目に見えて筋トレの成果が出やすい筋肉です。十分な食事と休養を取り、適切な間隔・回数のトレーニングを行えば、理想的な大胸筋になるでしょう。

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