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水泳はダイエットになる!痩せるのに効果的な泳ぎ方とは

ダイエットと一口に言ってもさまざまな方法があります。「部分痩せしたい」「体重を落としたい」など、ダイエットの目的も人によって異なるでしょう。全身痩せを目指すのにおすすめの方法は「水泳ダイエット」です。しかし、水泳が具体的にどのようにダイエットになるのか疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。

当記事では、水泳ダイエットを行うメリットからおすすめの泳ぎ方、効果を高めるコツまでを紹介します。水泳ダイエットが気になっている方、実際に水泳ダイエットを始めている方は、効率的にカロリーを消費する方法を知っておきましょう。

水泳はダイエットになる!痩せるのに効果的な泳ぎ方とは

1. 水泳ダイエットをするメリット

水泳ダイエットの大きな魅力は、水着・キャップ・ゴーグルを揃えれば始められる手軽さ。また、地上で行う運動とは異なるメリットが得られることも特徴です。「ただ細くなるのではなく筋肉も付けたい」「健康的に痩せたい」という方は、ぜひ水泳ダイエットにチャレンジしてみましょう。ここからは、水泳ダイエットを行うメリットを3つ紹介します。

1-1. 地上より消費カロリーが多く筋トレにもなる

水泳ダイエットのもっとも大きなメリットは、地上で行う運動よりも消費カロリーが多いことです。水泳では、水中にいるだけでカロリーが消費されます。地上よりも水中のカロリー消費が増えるのは、プールでは陸上よりも体感温度が低くなり、体温を維持するのに身体がエネルギーを使用するためです。

また、水泳では全身に水の抵抗を受けながら運動するため、地上で同じ運動を行うよりも消費カロリーが2〜3倍になると言われています。効率よくカロリー消費することに加えて、水の抵抗によって筋肉に満遍なく刺激を与えながら運動できるため、全身の筋力トレーニング効果も期待できるでしょう。普段運動不足の方でも、水の中を歩いて大腿部の筋群と前脛骨筋を大きく動かすことで、体力をつけることが可能です。

1-2. ダイエット以外の健康効果も期待できる

水泳ダイエットには、全身のダイエット以外にも多くの健康効果が期待できます。たとえば、効率よくエネルギーを消費し続けることで基礎代謝が高まり、全身の血流促進効果が得られると言われています。血流が滞ることが原因で起こる「肩こり」や「むくみ」などが解消されたり、体温自体が上がることで免疫力がついたりするでしょう。

また、運動強度の高い水泳は循環器系にもよい影響を与えます。水泳ダイエットを通して心拍数を高めれば、肺活量が向上し、スタミナを鍛えることも可能です。水に触れることにはリラックス効果があるとも言われているため、ダイエットをしながら気分転換を図り、若々しい身体を維持することもできるでしょう。

1-3. 関節の負担を軽減して運動ができる

水中では身体に浮力がかかります。そのため、陸上運動では足腰・関節・靭帯などにかかる負担を、水中ではある程度軽減することが可能です。泳いでいる最中はほとんどが無重力になるとも言われており、ケガなどによって負担の強いトレーニングが行えない方にも水泳ダイエットはおすすめです。

また、ダイエットを行う上で多くの人の課題となるのは、「トレーニングを継続する」ことではないでしょうか。短期間で痩せようと厳しいトレーニングを行っていると、身体的にも精神的にもつらさを感じ、ダイエットを長続きさせるのは難しくなります。その点、水泳ダイエットはしんどくなったら水の流れに乗りながら休憩して息を整えることが可能です。「ハードに泳ぐ」「休憩を兼ねてゆっくりと泳ぐ」と緩急を付けられるため、ダイエットが長続きしない方でも運動を習慣にできるでしょう。

2. 【レベル別】水泳ダイエットにおすすめの泳ぎ方

水泳ダイエットには多くのメリットがありますが、泳げない方にとってはハードルが高く感じられるかもしれません。しかし、ただ水中を歩くだけでも水泳ダイエットになるため、「まったく泳げない」「水泳が苦手」という場合でも継続が可能です。また、泳ぎ方によってもカロリー消費量は異なり、複数の泳法を組み合わせることで効果を高められます。ここでは、水泳のレベル別に分けておすすめのメニューを紹介します。

2-1. 【初心者】水中ウォーキング

まったく泳げない方、泳ぎに自信のない水泳ダイエット初心者におすすめのトレーニングメニューが「水中ウォーキング」です。水中では水の抵抗を大きく受けるため、陸上で歩くときと比べて脂肪燃焼効果が高まると言われています。

水中ウォーキングで重要なポイントは歩行のフォームです。フォームが崩れていると疲れが溜まりやすくなるため、下記のポイントを確認しながら水中ウォーキングを行いましょう。

<水中ウォーキングのポイント>

  • 前を向いて歩く
  • 胸を張りながら体幹を意識する
  • お腹を引き締める
  • 骨盤から前に出すように歩く

水中ウォーキングをするときは、肩甲骨や股関節、ふくらはぎを大きく動かして消費カロリーを増やすことで、より高いシェイプアップ効果が見込めるでしょう。

2-2. 【中級者】クロール・背泳ぎ

「少しであれば泳げる」という方におすすめの泳ぎ方は、「クロール」「背泳ぎ」です。いくつかある泳法の中では消費カロリーが少ないほうになるものの、長時間泳ぐことで高い運動効果を得られます。

<クロールの泳ぎ方のポイント>

  • 身体を伸ばして浮きやすい姿勢で泳ぐ
  • 肩から大きく腕を回して水をかく
  • 息継ぎの際は鼻から吐いて口から吸う
  • 太ももから大きく動かしてバタ足をする

<背泳ぎの泳ぎ方のポイント>

  • 全身の力を抜いて身体を一直線に伸ばす
  • 太ももから大きく動かし、水をける
  • 肩から大きく腕を回して水をかく
  • 太ももから大きく動かしてバタ足をする

どちらの泳法も、できるだけ力を抜いて浮力に身を任せることが重要です。肩や太ももなど身体の内側から大きく動かしながらゆっくり進むことで、疲れにくく長時間泳ぐことが可能になります。

2-3. 【上級者】平泳ぎ・バタフライ

泳ぐことに自信のある方は、より運動強度の高い「平泳ぎ」「バタフライ」に挑戦してみましょう。どちらの泳法もダイナミックに全身を使用するため、短期間でダイエットの効果が得られると言われています。

<平泳ぎの泳ぎ方のポイント>

  • 両足をひきつけるときはかかとをお尻に近づける
  • 足の内側・足裏を使って後方に水をける
  • 水をかきわけるように手を動かす

<背泳ぎの泳ぎ方のポイント>

  • 両足を揃えて深く水をけり込む
  • 腹筋を意識し、骨盤付近から大きく足を動かす
  • 足の動きと手の動きのタイミングを合わせる
  • 水面に対し、45度の角度で手を入水させる

どちらの泳法も泳ぎ方にコツが必要ですが、全身を満遍なく使えます。平泳ぎやバタフライだけでなく、他の泳法もミックスしてトレーニングすることで、より長い時間を泳げるでしょう。

3. 水泳ダイエットの効果を高めるコツ3選

水泳ダイエットは全身運動になることから、効率よく身体を引き締められます。しかし、ただ泳ぐだけではなく、日常生活や水泳前の行動も変えると、ダイエット効果を高めることが可能です。水泳ダイエットに取り組む際は、下記の3つのコツをぜひ意識してみましょう。

・入水する前にストレッチをする

陸上・水中を問わず、運動前にはストレッチが重要です。水泳は身体の負担が少ないと言われていますが、ケガをする可能性はゼロではありません。また、ストレッチはケガを予防するだけでなく、運動による筋肉増強効果も見込めます。

・栄養バランスのよい食事を取る

ダイエットの一環で食事制限を重視する方は多くいます。しかし、必要な栄養素が足りていないと代謝が落ちてしまい、体力もつきにくくなります。摂取カロリーが多くならないよう意識し、栄養バランスのよい食事を1日3回摂取することを心がけることで、健康的にダイエットできるでしょう。

・水泳に無酸素運動を組み合わせる

水泳ダイエットは有酸素運動に分類されます。有酸素運動は脂肪燃焼に効果的とされていますが、筋肉量の増加が見込める無酸素運動と組み合わせることで基礎代謝が高まり、ダイエット後も太りにくい身体を維持しやすくなります。

まとめ

水泳ダイエットは、メニューの多さと関節の負担の軽さから誰でも始めやすいトレーニングの1つです。また、「地上での運動より消費カロリーが多くなる」「ダイエット以外の健康効果も期待できる」など、メリットも多くあります。

水泳ダイエットに加え、バランスのよい食事やストレッチ・無酸素運動を取り入れることで、より高いダイエット効果を得られるでしょう。ダイエット効果を高める無酸素運動に取り組むなら、24時間営業の「JOYFIT24」をぜひご利用ください。

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