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インナーマッスルとは?主な種類や初心者向けの簡単メニューを紹介!

身体にはさまざまな筋肉がありますが、中でも身体の内側の深い部分にあるインナーマッスル(深層筋)は、正しい姿勢を維持するのに欠かせない筋肉です。これから筋トレを始めようとしている人や、筋トレを始めたばかりという人の中には、「インナーマッスルにはどのような種類があるのか」「鍛える効果が知りたい」という人もいるでしょう。

当記事では、インナーマッスルの意味やアウターマッスル・体幹との違い、インナーマッスルを鍛える簡単メニューを紹介します。効率よく筋トレを行いたい人や、鍛える部位を明確にして筋トレに取り組みたい人はぜひご一読ください。

インナーマッスルとは?主な種類や初心者向けの簡単メニューを紹介!

1.インナーマッスルとは

インナーマッスルとは、身体の深層部にある筋肉(深層筋)を指す言葉です。身体の内側の深い部分にあるため、身体の表層部にあるアウターマッスル(表層筋)のように外から確認することができません。

「動かす筋肉」であるアウターマッスルに対して、インナーマッスルは「支える筋肉」と言われています。「姿勢保持筋」とも呼ばれ、正しい姿勢の維持に必要な筋肉です。インナーマッスルが衰えると身体を支える力が弱まり、肩こりやコレステロール上昇などの痛みや病気の原因となる可能性があります。正しい姿勢を保ち、関節への負担を軽減させるためには、インナーマッスルを鍛えましょう。

1-1.体幹との違いは?

「支える」という役割からインナーマッスルと体幹が混同されることもありますが、この2つは完全に同じではありません。インナーマッスルと体幹の違いは「定義」にあります。インナーマッスルは特定の筋肉の場所ではなく筋肉の「深さ」を指しており、全身に存在します。対して体幹は、身体の「場所」である胴体のことを指しているのが特徴です。

体幹筋は、お腹側と背中側にあります。お腹側には「腹直筋」「外腹斜筋」「内腹斜筋」「腹横筋」の4種類(腹筋)、背中側には「脊柱起立筋」「多裂筋」など複数の筋があります。

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1-2.インナーマッスルを鍛えるメリット

インナーマッスルを鍛えるメリットは、主に以下の3つです。

・姿勢が良くなる

腹部や背中などの体幹インナーマッスルを鍛えることで、背骨を支える力を強くする効果が期待できます。背骨を支える力が強くなることで姿勢が良くなり、さらには骨盤や関節の歪みが改善される傾向にあります。

・痩せやすい体質になる

インナーマッスルを鍛えると基礎代謝が上がります。基礎代謝とは、身体を動かしていない状態でも消費されるエネルギーのことです。基礎代謝が上がるとエネルギー消費量も多くなるため、痩せやすい体質になれるでしょう。

・内臓を正しい位置に戻せる

体幹インナーマッスルを鍛えることで内臓を支える力が強くなり、正しい位置を保てるというメリットがあります。下がっていた内臓が正しい位置に戻ると、ウエストや腹部をすっきりさせられます。

2.インナーマッスルの代表的な種類を紹介!

インナーマッスルは体幹や肩関節、股関節ごとにいくつか種類があり、それぞれ異なる役割を担っています。

ここでは、「身体のどこにあるのか」「鍛えるとどのようなメリットが得られるか」に注目して、代表的なインナーマッスルを5種類紹介します。

2-1.【上半身】回旋筋腱板

回旋筋腱板(かいせんきんけんばん)は、肩甲骨と上腕骨をつなぐインナーマッスルで、「ローテーターカフ」とも呼ばれます。「棘上筋」「棘下筋」「小円筋」「肩甲下筋」という4つの筋肉から構成されています。

回旋筋腱板を鍛えると、肩関節が安定してスムーズに腕を動かせるようになります。そのため、野球やバスケットボールなど、肩関節の安定性が重要なスポーツでのパフォーマンス向上に大きく貢献します。また、怪我のリスク軽減や四十肩・五十肩の予防にもつながります。

2-2.【上半身】腹横筋

腹横筋(ふくおうきん)は、腹部の一番深い場所にあるインナーマッスルです。肋骨から骨盤までの広範囲に位置し、コルセットのように腹部を覆って内臓を支える役割と腹部内圧を高める役割を担っています。

腹横筋を鍛えることで下記のメリットが期待できます。

  • 腹部内圧が高まり、トレーニングの効果がアップする
  • 背骨が安定して腰痛改善につながる
  • 内臓が正しい位置に戻り、下腹部がすっきりする

2-3.【上半身】多裂筋

多裂筋(たれつきん)は首から腰の脊椎にかけて背骨に沿うように存在するインナーマッスルです。背骨を安定させて正しい姿勢を維持したり、腰や腹部を安定させたり、体幹部を回したりする時に使われます。「胸多裂筋」「頸多裂筋」「腰多裂筋」という3つの筋肉で構成されています。

多裂筋を鍛えると、背骨が安定して猫背の改善・美しい姿勢をキープできるようになります。同時に腹部も安定するため、腰痛と怪我の予防になるというメリットもあります。

2-4.【下半身】骨盤底筋

骨盤底筋(こつばんていきん)は骨盤の底にあるインナーマッスルのことで、複数の筋肉の集合体です。例えば、尿道や肛門、膣周りのインナーマッスルも骨盤底筋です。骨盤底筋には内臓を下から支えて正しい位置を保つ役割があります。加齢や妊娠、出産によって衰えやすい筋肉群です。

骨盤底筋を鍛えると、以下のメリットが期待できます。

  • 体幹が安定して姿勢が良くなる
  • 排泄コントロールが機能して、尿漏れや頻尿防止につながる
  • 骨盤内の内臓が正しい位置で保たれる

2-5.【上半身・下半身】腸腰筋

腸腰筋(ちょうようきん)は、上半身と下半身をつなぐインナーマッスルです。「大腰筋」「小腰筋」「腸骨筋」という3つの筋肉から構成されています。腰から太ももの内側にかけて付着している筋肉で、姿勢維持や太ももを持ち上げる働きをしています。デスクワークなどで長時間座った状態を続けていると腸腰筋が硬くなりやすいため注意が必要です。

腸腰筋を鍛えると姿勢維持の力が鍛えられるため、腰痛の予防・改善につながります。また、歩く時に使われる筋肉のため、つまずき防止の効果が期待できます。

3.【初心者向け】インナーマッスルを鍛える簡単メニュー

ここでは、トレーニング初心者でも実践できる簡単なトレーニングメニューを3つ紹介します。トレーニング効果を高めるために、下記の点に注意してトレーニングをしましょう。

  • 体に負荷をかけすぎない
  • 体幹を意識する
  • 勢いのある体の使い方をしない

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3-1.ドローイン

ドローインとは、お腹をへこませたまま呼吸をして腹圧を高める体幹トレーニングかつ基本のバランストレーニングです。お腹周りの筋肉(腹横筋・腹斜筋)を効果的に鍛えられます。インナーマッスルを鍛えるとアウターマッスルにも力が入りやすくなるため、トレーニング前にドローインを行うことがおすすめです。継続してトレーニングすることで、お腹周りの引き締め効果が発揮されます。

【トレーニング方法】

  • (1)両膝を立てて仰向けに寝る
  • (2)大きく息を吸ってお腹を膨らませる
  • (3)ゆっくり息を吐きながらお腹をへこませていく
  • (4)これ以上お腹がへこまないくらいまで息を吐ききり、浅い呼吸を繰り返す
  • (5)10~30秒キープしたら力を抜いて元に戻す
  • (6)1~5を2セット繰り返す

【コツ・注意点】

  • お腹の左右に手を当てて、お腹の動きを意識しながら行う
  • 腰が反らないようにする
  • 肩の力を抜いて行う

3-2.プランク

プランクとは、体幹部のインナーマッスルを効率よく鍛えるのに有効なトレーニングです。太りにくい体質になる・姿勢改善などの効果が期待できます。ロープランク、ハイプランクなど色々な種類のプランクがありますが、今回は一番簡単で初心者が実践しやすいプランクを取り上げます。

【トレーニング方法】

  • (1)うつ伏せになって両肘を床につける
  • (2)足を肩幅くらい開いた状態で腰を浮かせる
  • (3)そのまま20~30秒キープする
  • (4)1~3を3セット繰り返す

【コツ・注意点】

  • 頭からかかとまでのラインが一直線になるようにする
  • 全身に力を入れるように意識する
  • 呼吸を止めないようにする

3-3.スクワット

スクワットは、脚のインナーマッスルに効果があるトレーニングです。脚だけでなく背中やお尻も引き締められます。

【トレーニング方法】

  • (1)肩幅よりも少し広めに足を開く
  • (2)両手を前もしくは頭の後ろに置いて姿勢を正す
  • (3)背筋を曲げないように気を付けながらゆっくり腰を落とす。この時、息を吐ききる
  • (4)ゆっくり息を吐きながら膝を伸ばして最初の姿勢に戻る
  • (5)1~4を15回×3セット繰り返す

【コツ・注意点】

  • 姿勢が悪くならないように注意する
  • 腰を落とす時に、膝がつま先よりも前に出ないようにする
  • 顔は前を向く

まとめ

インナーマッスルは身体の内側の深い部分にある筋肉で、正しい姿勢の維持に欠かせない筋肉です。インナーマッスルには回旋筋腱板や腹横筋、多裂筋、骨盤底筋などの種類があり、それぞれ特徴が異なります。インナーマッスルを鍛えると姿勢の改善だけでなく、「痩せやすい体質になる」「内臓を正しい位置に戻せる」といったメリットが期待できます。

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